つのの細道(パリ)

  
 池田理代子のベルばら〜宝塚のベルばら で育った世代です。
 世界中で最も行きたい街は?と聞かれたら、迷わず「パリ」と答えます。
 何度でも行きたい街、そして期待を裏切らない街です。
 パリの街並は、全てが美しくて、ロマンティックで、大好きです。
 朝のパリも夜のパリも、晴れの日のパリも雨の日のパりも完璧です。

 夏のパリは、公園の緑がまぶしいく、
 そこに犬を散歩させる老人がいるだけで、パリの風景です。
 たいして観光なんてしなくても、街に出て、
 舗道のカフェに座って、道ゆく人を見ていると、
 自分もパリジェンヌになれます。

 冬のパリは、色彩がなく、寒くて孤独です。
 シャンソンが合うのは、冬のパリです。
 そんな冬のパリもセンチメンタルで大好きです。

 フランス語が解らないので、それが、
 パリを憧れのまま、遠い存在にしているのでしょう。
 石畳の道路だけでなく、みんなが話しているボンソワールが、
 とってもファンタジーに聞こえてしまうのです。

 パリのおいしい思い出は、
 モンマルトルの丘で食べるカスクートです。



 細いフランスパンにハムをはさんだだけのものですが、
 ものすごくシンプルな味で、最高においしいです。
 皮がぱりっとしていて、中がしっとりとしているパンと、
 塩がきいたハムの組み合わせこそ、フランス文化です。

 何度も日本で買い求めましたが、湿気のせいか、バターの違いか、
 日本では、決して味わえませんでした。
 パリに行ったら、高級レストランではなく、路上のフードカーで、お試しください。
 フランス文化が、1コインで味わえます。

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